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北澤 真一; 井田 勇人*; 松井 靖幸*; 高柳 俊暢*; 脇谷 一義*; 家村 一彰*; 大谷 俊介*; 鈴木 洋*; 金井 保之*; Safronova, U. I.*
Journal of Physics B; Atomic, Molecular and Optical Physics, 34(16), p.3205 - 3220, 2001/08
被引用回数:5 パーセンタイル:31.39(Optics)80keV Ne(1s)+He,Ne,Ar衝突によって生成された2電子励起状態Ne(1s2pnl),(1s3l3l'),(1s3l4l')の1重項及び3重項からの放出電子スペクトルを、0度分光法によって観測した。He標的の場合には1重項状態のみ、Ne標的の場合はおもに3重項状態からの寄与がスペクトルに観測された。しかし、Ar標的の場合は、1s3lnl'のエネルギー領域では、有為なスペクトルのピークは得られなかった。2つの理論的な方法、摂動理論(MZコード)及びmulti-configurational Hartree-Fock(Cowanコード)を用いて、放出電子スペクトルのエネルギー準位決定を行った。さらに、Niehausのエンハンスド・オーバー・バリア・モデルでの(j)ストリング分析によって、多価イオンと多電子標的原子によって、2電子移行過程において最外殻よりも内側の電子の寄与の可能性を議論した。
北澤 真一; 左高 正雄; 俵 博之*; 今井 誠*; 柴田 裕実*; 小牧 研一郎*; 東 俊行*; 川面 澄*; 金井 保之*
Atomic Collision Research in Japan, No.25, p.65 - 67, 1999/00
われわれは原研のタンデム加速器を用いて、高エネルギー(2MeV/u程度)のO(q=3,4,5)多価イオンと、炭素薄膜及び気体原子との衝突を、多価イオンから放出される電子を観測することにより、その機構を解明する研究を行っている。45MeV O+Heによって生成したO(1s2pnl)2電子励起状態を、低エネルギー領域の2電子移行過程120keV O+He→O(1s2pnl)と比較することにより解析した。また、36MeV O+Heによって1s2pnl nl=5p,5d,6d,7d状態が生成していることを、観測した。
北澤 真一; 市村 淳*; 武田 淳一*; 田辺 邦宏*; 町田 修一*; 高柳 俊暢*; 脇谷 一義*; 家村 彰*; F.Currel*; 大谷 俊介*; et al.
Atomic Collision Research in Japan, (24), p.70 - 72, 1998/00
我々は、理研や東大田無のECRイオン源を用いて低エネルギー(数10keV)のHe様多価イオンと、希ガスの衝突による2電子移行で生成するBe様イオンを放出電子分光によって測定してきた。理論計算によってそのスペクトル中のピークを同定し、電子の1重項状態、3重項状態を調べた。標的原子がHeのときは、1重項のみが現れ、Neのときは、3重項状態が主に現れ、Arのときには、1重項、3重項がともに現れる傾向があるということがわかった。
北澤 真一; 田辺 邦浩*; 町田 修一*; 松井 靖幸*; 井田 勇人*; 高柳 俊暢*; 脇谷 一義*; 家村 一彰*; F.Currell*; 大谷 俊介*; et al.
Journal of Physics B; Atomic, Molecular and Optical Physics, 31(14), p.3233 - 3243, 1998/00
被引用回数:9 パーセンタイル:47.63(Optics)我々は、2電子励起状態からの放出電子スペクトルを実験的に測定した。その2電子励起状態は、A+BA(nln'l')+BA+e+Bという過程により生成された。本研究では入射イオンAとしてNを用い、標的粒子Poとして希ガス原子(He,Ne,Ar)を用いた。放出電子のエネルギースペクトルのピークの準位を同定することにより生成される準位を調べ、エネルギー依存性なども調べた。その結果、標的粒子がHeの場合には、1重項の3lnl'状態が多く生成され、Ne,Arの場合には、3重項の状態が支配的であることがわかった。また、エネルギー依存性を25keV,70keV,50keV,100keVの衝突エネルギーで比較することにより特定のピークの増減が確認され、その定性的な評価を与えた。
町田 修一*; 武田 淳一*; 高柳 俊暢*; 脇谷 一義*; 家村 一彰*; 大谷 俊介*; 鈴木 洋*; 北澤 真一; 関口 雅行*
Atomic Collision Research in Japan;Progress Report, (23), p.36 - 37, 1997/00
Cイオンとアルカリ土類原子(Mg,Ca)の衝突により放出される電子の分光が、東京大学原子核科学研究センターのHyper ECRイオン源を用いて行われている。この実験の主目的は衝突によって生じたCC1snln'l')イオンの2電子励起状態を同定することである。C+Ma,Ca,H衝突によって生じたCC1snln'l')の2電子励起状態からの放出電子スペクトルが得られて、それを基に考察がなされている。本報告は、この研究の現況報告である。
町田 修一*; 武田 淳一*; 高柳 俊暢*; 脇谷 一義*; 家村 一彰*; 小出 美知*; 大谷 俊介*; 鈴木 洋*; 北澤 真一; 関口 雅行*; et al.
Atomic Collision Research in Japan,No. 22, 0, p.49 - 50, 1996/00
我々は現在O,Cとアルカリ土類原子の衝突によって形成されるBe様イオンの2電子励起状態1snln´l´からの放出電子を放出角0°で測定する実験を行っている。今回はO-Ca,C-Caの衝突実験を行い、放出電子のエネルギースペクトルを測定した。
北澤 真一
JAERI-Tech 95-042, 27 Pages, 1995/09
ECR(Electron Cyclotron Resonance)イオン源をもちいて、イオン-原子の多電子移行衝突によって放出される電子のエネルギースペクトルの解析実験を行っている。標的原子として気体をもちいる従来からの衝突のシステムと、標的として蒸気状の原子をもちいる新しい衝突のシステムを採用した。本報告では、この実験にもちいられた装置の開発・研究の報告を行う。
北澤 真一; 大谷 俊介*; 高柳 俊暢*; 関口 雅行*
INS-J-182, 0, p.274 - 276, 1995/09
多価イオンと原子・分子の衝突における多電子移行のメカニズムを調べるために、2電子移行衝突で放出される二次電子のエネルギー分光を行った。入射イオンとしてN、O、Neなど、また標的粒子としてHe、N、Ar、O、Nなどを用いた。放出された電子を0°方向で計測し、そのエネルギースペクトルにより移行した電子の準位を同定した。標的粒子の電子が一重項状態、三重項状態にあることによる2電子移行過程の違いを解明した。
北澤 真一; 小出 美知*; 大谷 俊介*; 松井 靖幸*; 井田 勇人*; 高柳 俊暢*; 脇谷 一義*; 関口 雅行*
Annual Report 1994,Institute for Nuclear Study,University of Tokyo, 0, p.118 - 119, 1995/00
He様イオン(OとN)と不活性気体原子(He、Ne、Ar)の衝突から生じる放出電子のエネルギースペクトルがHyper ECRイオン源を用いて測定された。この実験の主な目的は衝突によって作られるOとNイオンの2電子励起状態1s3lnl'を確認することとこのスペクトルの衝突エネルギー依存性を調べることである。